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Welt wunder

MMORPG「マスターオブエピック」の2次創作&オリジナル小説置き場兼MoE日記。誰が得するかって俺得。

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2009

02/27

Fri.

不定期連続小説「MoE/AtW」 

第18-2話「虚ろ気な真実」




「男共は皆戦争に参加しちまって、捕まえることが出来なくなったわけ。たまにこの周辺へ来ても戦闘してる中で捕まえにいけるほど余裕も無かったからさ」
というより、流れてきても大半の男は程なく事切れたり、半死半生で事を行えるはずも無く。
「命を捨てて命を取りに行くというのも皮肉な話だな」
「そんな時、黄昏の砦に流れてきたサキュバスが現れてあたしたちに交渉を持ちかけてきたんだ」
「例の契約ってやつか?」
「そう。活きの良い男を連れ込む代わりに、事が済んだらこちらへ引き渡せ、っていう感じだったはずだよ」
「それじゃ何でアマゾネス自体からも生贄が出ることになったんだ?」
「良く考えてごらんよ。只でさえトラウマになるほどの経験をした男がその後サキュバスの魔に掛かると思うかい?」
オルガは紅くなった頬をごまかすように出来るだけ早く、それでいて難しい表現で言い、紅茶を飲み込んだ。
「……」
全く持ってその通りである。
サキュバスというのは快楽を媒介にして精気を吸い取る。
――だが、その欲求が事前に満たされていた場合は?
つまり、男性としての役割が果たせない状態で送り出されても、彼女達からすればただの活きた人形と変わりがないのだった。
「たまに好きモノの男が居たらしいけど、それだけじゃ足りなかったみたいだね」
「となると、後の手段は直接精気を吸い取る、か。つっても搾りかすのような位なものか。第一淫魔にその技量があるとは思えん」
「聡くて助かるよ。あんたの言うとおり、殆ど精気が吸い取れなかったらしい」
「だから、アマゾネスを生贄として差し出せ、と」
「なるほど。
んじゃ次だ。若さを吸い取られるって事はつまり寿命が縮むわけだよな?」
「そうさね。大概は干からびたようになっちまうよ」
「エルーカスだのバルカーだのっていうのは?」
「その辺はあたしにも良く分からないんだ。一度だけ儀式に立ち会ったことがあるんだけど、其の時生贄に差し出された仲間がバルカーになったくらいしか……」
「之はオレの推測だが」
長くなるので、こちらを使って説明。
先ほどの通り、サキュバスは直接精気を吸い取るのが苦手だ。
となると直接吸い取る際にアマゾネスにすさまじい苦痛があったとしよう。
その苦痛を和らげる為に魔法か何か(もしくは魔力を当てることにより)を用いていたのではないか。
となれば、力に当てられて理性が飛んだり姿が変貌する理由になる。
諸兄等に分かりやすく例えるならば、蚊は人の血を吸うとき針を使い肌を刺す。その際人が痛みによって気づかないよう一種の鎮痛剤を流し込むのだが。
この鎮痛剤が反応することによって人の肌は腫れ、後々痒みを齎すわけだ。
「こんな感じと考えれば合点が良くかもしれないが、あくまで推測だ」
「良く解らないね……」
「気にするな。直接精気を吸い取るサキュバスなんて珍しいからな。少し興味がわいただけさ」
口の渇きを潤す為、煉も紅茶を口に含み、ゆっくりと飲み込んだ。
味は荒いが、これはこれで好きな部類に入るな、と思いつつ次の質問を投げかける。
「話を戻そう。生贄とか言うのには元々どちらが選ばれていたんだ?」
「前々から候補は上がっていたよ。拾い子だからね。でもあの子達は優秀だったから流れに流れてきただけ」
「確かに、それは解るな」
地下水路の戦闘を思い出す限り、あの二人の域は不思議なまでにぴったりで、それ相応の実力があった。
互いの獲物も相手をカバーするのに適しているのもあるが。
「でもそれもついに流れなくなって」
最初槍玉に挙げられたのはアニェルだった。
どちらかというと人の上に立てる器を持っていたのはアレットで、アマゾネスとしての立場も拾い子といえないくらい高い場所にある。
「そしたら、アレットが『自分が生贄になる。アニェルには幸せになってほしいから』って」
「自分の力を餌に妹がそのままでいることを持ちかけたわけだな」
「あの子なら、死ぬことは無いと思う。けどっ!」
激情に揺られて涙も自然と零れだす。
「『大切な娘の笑顔が見れなくなるのは嫌だ』ってとこか」
「……」
自分のせいでアマゾネスになって、その掟の所為で自分が自分でなくなってしまうなんて、二人からすれば理不尽極まりないだろう。
だから、オルガは後悔している。
二人を此処まで愛してしまっていることに。
瞼の裏にいつでもあの二人の笑顔が浮かんでしまうから。
「あたしがあの時見つけていなければ……」
誰かが見つけて別の人生を歩んでいたのかもしれない。
「少なくとも、後悔してるのはあんただけだろうぜ」
「どう言う……意味だい?」
「アニェルはとても嬉しそうに、アレットは誇らしげにあんたのことを話していたからさ。少なくとも誰にも見つからずあのまま生涯を終えるより、碌でもないのに拾われて奴隷のような一生を送るより……ずっと幸せで、意味のある人生だと思うがな」
「何だか悔しいねぇ……あたしももう少し若ければ」
「遠慮しておく」
「言うと思った。けど、最初から諦めてるよ」
オルガは手で涙を拭い、ようやく微笑を浮かべた。
「まぁ、あたしは子供が出来ない体だから、余計にあの二人を実の娘だと思っているんだよ」
「……之で全部だ。あんたの体に関しては想定外だったが、解らんでもないな」
「せめてもの願いだ。アニェルだけは幸せにしてやってくれないか?」
今にも土下座しそうな勢いと口調で、オルガは言った。
「だが断る」
それを事も無げに蹴ってしまう辺り煉は非道である。
「だよねぇ……。やっぱりあんたを見込んだあたしが馬鹿だったのか」
其処に割り込む様に。
「選択肢は、まだある」
煉の声が、諦めることを否定した。
「え?」
「尤もどっちも碌でもない選択肢だ」
煉は2本指を立てた。
「片方は居場所を失うが、全員が笑顔のまま生きられる。もう片方は……言わなくても解るよな?」
「あんた、まさか――」
「長く暮らしてきた場所だ。それを投げ出すのは辛いに決まってる。
大体あんただけの意思で決められることじゃないしな。アニェルとアレットにはオレが聞いておく。出来ればアレットにはあんたからも聞いてもらえると嬉しいが」
「本気で、言ってるのかい?」
「人を不幸にする嘘は嫌いなんだ」
オルガが見つめた男の眼差しは、どこまでも真剣で。
ひょっとしたら、彼女が思わぬ形で力が通じたのかもしれなかった。
「少し、考えさせておくれ。次の儀式までには結論を出すよ」
「アニェルはもう少しオレが預かる。決めるまでずっとどころか、帰ってきてそんな顔をしてた時点で心配されるぞ」
煉はどこからか取り出したハンカチを、オルガに差し出す。
「ありがとう」
顔に当てた布生地は、今まで手に入れたどんなそれらよりも柔らかく、ぬくもりを感じることが出来た――






やぁ。
大体全容が見えてきたかな。
あとは突っ走るだけさ……。
まぁ、相変わらず内容はひどい。
というか、一度書いたのが全て吹っ飛んでへこんでたのは内緒。

Rexさんが言っていたが、物語のラストに関しては色々思案中。
私の性格上、バッドエンドもあると思ってくれて構わない、が。
救いのある終わり方をする予定。
各キャラのエンディングを用意しても良いね。
イザベラエンドとかものすごく難しいが……。

18話は次でラスト。
課題やりながら頑張ろう……。
んじゃまた次回。
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Posted on 16:45 [edit]

category: MoE小説<現行作品>

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2009

02/27

Fri.

22:29

みっき #- | URL | edit

No title

課題<<<小説ですね?
んーふふふ

まだ物語が続くことを願う

 

2009

03/02

Mon.

16:15

WEEZER #Knya96cQ | URL | edit

No title

確かに、一つの峠は越えたけど、やることが多いんだぜ……。

 

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