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Welt wunder

MMORPG「マスターオブエピック」の2次創作&オリジナル小説置き場兼MoE日記。誰が得するかって俺得。

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2009

03/07

Sat.

不定期連続小説「MoE/AtW] 

第19話「お祭りの夜に」



「戻ったー」
何だか疲れた顔をした煉が、アニェルの手を引いて戻ってきた。
彼女のほうはというと満足げな笑顔だ。
「おかえりー」
「お帰りなさい」
と、出迎えの言葉と共に。
「「何かあったの?」」
心配そうな声をシンクロさせた。
「疲れたような顔をしてるか?」
「えぇ」
「とっても」
「……」
昼間の出来事を二人に語るべきか。
数秒考えたが、思考が賛成を出さない。
巻き込まれたのは煉だけ、二人を巻き込むわけにも行かないし、事情を話したらどんな態度を取られるかも容易に想像が付くからだった。別に恥も外聞も気にする必要は無いのだが――
「色々あったんだ、色々な」
出来るだけ遠い言い回しをして、誤魔化すことにする。
「思うんだけど、大切なことは教えてくれないのね」
例えば、シップ。
例えば、何故居る期間の割りに金銭周りが良いのか。
例えば、魔法。
謎は尽きない。
と言っても彼が自身の事を教える義務は無い。
教える必要性が出てくる前に、別れが来るのだから。
「好奇心は猫を殺すこともある」
「だから興味があるんだけど」
「……無限ループになりそうだな」
と、そこに。
何かが爆発、いや弾ける音が。
「あ、バザールが始まったみたい」
どうやら開始を告げる花火の音のようだ。
「もう行く?」
「だな」


「……」
見渡す限りの、人、人、人。
普段は人通りの少ないビスク港がこれほど賑やかになるとは煉とエリノアには想像できなかった。
「今回のオブジェは、パンダマンにきぐるみウサギとクマね」
言われて見てみれば、その先に移動方法が二足歩行であろう巨大なパンダ、ウサギ、クマのオブジェが並んでいた。
正直気色悪い。
あんなのが迫ってきたら全力を持って逃げ出すこと請け合いだ。
「可愛い……」
「あれが?」
煉(作者)の美的感覚が否定しろと囁いている。
「ちょっと目元のつくりが甘いわね」
確かに3体とも目が死んでいるようだ。
「どこから突っ込んでいいのかわからん」
「まぁ、露店を見回りながら催し物のスケジュールを確認しましょう」
言わずとも案内役を買って出たブリュンヒルドが人の波を縫って歩き出す。
「迷子になるなよ」
「うんっ!」
その後を追って、煉はアニェルの手を引いて歩き出す。
ちなみにアレットから聞いたのだが、この見た目で煉達とさほど年が変わらないらしい。
恐ろしい話だ。
「エリノア?」
気配がないのを気にかけたのか、煉が振り返る。
何とも言えなさそうな表情で彼女はゆっくりと歩いていた。
「全く……」
全員纏めて迷子になっては敵わんと、仕方なしにエリノアの手を引っ張る。
「……」
まんざらでもないご様子。

「えーと、Yamada商会の宣伝、芸人小噺……」
催し物の内容が書かれているプレートを眺めて、ブリュンヒルドは呟いた。
「具体的にはどんな感じなんだ?」
「Yamada商会っていうのは、私が知る中では5本の指に入る名工YamadaGTさんが率いるフェローシップの愛称のこと。YamadaGTさんはミスリル強化の達人でもあって、よくイザベラが特注品を頼んで困らせてるって噂があるわよ」
あくまで作者がそう呼んでいるだけであって、実際の呼び名が違うのならば土下座せざるを得ない。
「どっちかというとあいつの扱いに困るんじゃないか?」
客商売となればそれも間違いではない。
「まぁ、その人による商品宣伝よ。あとはフェローシップの新人紹介とかそんな感じ」
「確かに、人が集まるここで宣伝できれば効果は大きいな」
「以前は似たようなことをしてる人もいたけど、Yamada商会の波には勝てなかったみたい」
「資本主義は世知辛いもんだ」
生活の為とあらば手を抜くわけにも行かない。
「催し物はステージの上で行われるから後は殆ど見世物ってところ。面白いと思うかどうかはその人次第ね。私は買い物がメインだから殆ど行かないけど」
「時間が余ったら顔を出してみるか」
「そうね」
エリノアが明後日の方向を向いたまま生返事。
「……とりあえず夕飯もかねて自由行動としよう」
その視線の先が湯気を放つ食べ物だと言うことがわかって、煉はちゃんとした昼食を取っていないことに気づいた。
「一緒に食べようよ」
アニェルが、煉の服の袖を引っ張った。彼女も煉についてきていたのだから当然空腹に違いない。
「お前等の食欲には付いていけん。エリノアといって来い」
「ぶぅ」
「じゃあ2時間後にここに集まってステージのある場所に行きましょう」
「あいよ」
開口一番煉は何処かへと去っていった。
「美味しそう……!煉、いこう……ってあれ?」
今までの話を聞いていたのかいないのか、エリノアはきょろきょろと煉の姿を探す。
「一人になりたいみたいね。何かあったのかしら」
「お兄ちゃんお腹でも痛いのかな?」
「そういうのじゃないと思うけど」
「その内いつもの調子で戻ってくるわよ、煉だもの」
彼だから、と言う言葉は根拠になってないが、妙に説得力がある。
「確かに、私達が心配したところで仕方が無いわね」
「それじゃ食べ物買ってくるけど、何が食べたい?」
「んーとね……」
「私は先に武器とか見て回るから後にしておくわ。アニェルをお願いね」
今回ブリュンヒルドはそっけなく、すいすいと人ごみの中へ。
「えぇ、また後で」
恐らくエリノアの返事も届いていないだろう。
「おねーちゃん、早く~」
アニェルに急かされて、二人も雑踏の中へ歩を進めるのだった。


「……」
雑踏の中を進んだ後、煉は薄暗い路地に居た。
あの喧騒な中では考え事もまともに出来ない。
角においてあった樽の上へ腰掛け、思考の海へ意識を沈める。
考える内容は一つ。
アマゾネスの親子と自分の関係についてだ。
威勢よく啖呵を切ったものの、そこに自分と言う因子が絡むことが大きな問題だった。
幸せにさせる、という決意に自分は絡むことが出来ないから。
アニェルやアレットが煉のことをどう思っているのか、アレットのほうはなんとなく掴めるがアニェルに関しては全く掴めない。
好き、という感情の種類分けができていないことは判る。寧ろその方がアニェルにとっては後腐れは無いのかもしれない。
「煉さん」
と、其処に彼の名を呼ぶ声。まるで頭の中に直接響くような感覚がする。
同時に石畳を踏む小さな音も聞こえる。
声音は娘のようだ。
「……よぉ」
それは煉にとって聞きなれた声で、同時に何故此処にいるのかと疑問を感じられた。
「休暇か?」
「はい。ついでに貴方の様子を見て来いと局長が仰っていたので」
「遠まわしに過保護というのもおかしなもんだ、連絡ならいつでも取れるだろうに」
「声だけじゃ本当の状況は伝わらないって、教えてくれたのは煉さんですよ。それに一緒に活動してる人たちの前で堂々と通信するわけにもいかないでしょう?」
声が近づいてくる。
「そりゃそうだが……わざわざ自分の休暇を使ってオレの様子を見に来ることも無いと思うぞ」
「わざわざ休暇を纏めて使って面倒な仕事をしている人よりずっとましです」
娘の声音が若干不機嫌そうになった。
「……言えてるな」
その台詞を言われたら返す言葉は無い。
「まぁ、いいじゃないか。どうせオレが休暇を取ると言っても自室でゴロゴロしてるだけだろうし」
「仕事でも休暇でも関係なくゴロゴロしておいて何をいうんですか……」
「休暇を取ったら問答無用で押しかけてくるのが居るから、こういう形態を取ったんだ」
例えば、今のように。
「……そんなに、私達と関わり合いたくないですか?」
「同僚とは言え、女は怖い」
特に、お前見たいのは。
と言うのは伏せておく。本当に怖い。
「行く先々で女性を引っ掛けてる貴方がそれを言いますか」
「好きでそういう状況に進めてるわけじゃないさ。仲間に貴賤は無い」
個人個人での感情に差は現れるかもしれないが、仕事においてそれは別物だ。
頼りになる人は頼りになる、自分も頼りにされる。仕事はそれが上手くかみ合うことで効率よく進んでいく。
友人関係となると、個人の感情やその他要因が加わってくるので色々と難しい。
煉はその手のことが苦手でならない。
「まぁ、関わりたくないと思うなら、とっくに逃げてる」
「いつもどおりですね、安心しました」
足音が止まった。
「……」
視線を上げるとそこには、エリノアやブリュンヒルドより一回り幼い娘の姿。
「あぁ、そうだ」
「?」
「この前は服をありがとう」
娘は、アニェルに渡した服をそのままサイズアップしたようなものを見につけていた。
「煉さんにあんな趣味があるとは思いませんでした」
「ちゃんと説明しただろう。大体あの服を選んだのはお前だったじゃないか」
それでもその時は思いっきり引っかかれたのだが。
思い出すと引っかかれた頬が痛くなってきた。
「いきなり子供用の服持ってきてくれと言われた時はびっくりしました」
その時はなにやら慌てた様子だったので、よほど切迫している状況なのかと思った矢先の内容がソレでは、怒るのも無理はない。
「頼めるのはお前くらいだからな。頼んだ奴に寄っちゃ問答無用でジェノサーイド、だ。そうだろう?」
「私がやっても良いんですよ?」
「尚更勘弁してくれ」
苦笑しながら、例の煙草に火をつける。
「休暇で魔力消費してどうするんですか……」
「あえて言おう、休暇だから魔力を消費しているんだ、と」
「やっぱジェノサイドしましょう」
「正直すまんかった」
「やはり、調子はよくないみたいですね」
「あぁ、こうやって無理矢理魔力を補給したり色々工夫をしてるが、ガチの戦闘は堪える」
ゆっくりと紫煙を吐き出して、燃え尽きた灰を何処からか取り出した金属ケースの中に落とす。
「本末転倒です」
「それが俺のスタンスなんだから仕方ない」
「……」
「ともかく、少しでも調子を良くして仕事に戻って下さいね。待ってますから」
言葉と共に現れる微笑は何かを悟っているような大人っぽさを秘めていた。
ある意味ではこの娘もアレットと同類である。
「今のゴタゴタが落ち着いたら一度本局に戻ろうと思う。レポートも纏めたい」
主にこの世界の大まかな概要をメモ帳に纏めてある。音楽のプレイヤーはともかく(これも充分引っ掛かるが)明らかに超越した文化は、その世界の秩序を乱すきっかけになりかねない。
「分かりました、局長にはそれとなく報告しておくますね」
「助かる」
業務上のパートナーとして娘は最適である。
幼すぎるという点を除けば、肉体的にも精神的にも強い。
いずれは煉に変わって忙しさを背負うことになるだろう。
「オレはその時、愚痴を隣で聞いてうんうんと頷いている位が丁度いい」
体たらくだのサボり魔だのといわれようが、己の限界は己が一番知っている。
「?」
「何でもない、ただの聞かれたくない独り言だ」
「そういう言い回しをするから怒りを買うんです」
「出血大サービスだからな。10個纏めて1割引で如何?」
「……」
指摘されてもやめる気配のない軽口にあきれたのか、娘は肩を竦める。
「それでは、私は帰ります。任務明けで眠いんで」
「ゆっくり休め、それも仕事の内だ」
「でも貴方に何かあったらすぐ飛んできます。……お気をつけて」
会釈をすると、娘は踵を返した。
「お前もな」
5、6歩前に進んで娘は突然ふわりと飛び上がった。
重力なんて無視したおかしな挙動だが、煉自身も同じことはやるし見慣れた光景だ。寧ろ安心するくらいに。
「ありがとう、セルマ」
彼女はきっと自分の事を心配してくれたんだろう、となんとなく考える。
表情を表に出さない事務的なところがある反面、自分を慕ってくれているのは知っている。そのベクトルは気にしない事にするが……。
ああいう仲間がいてくれる限り、ここでも……そしてどんな世界でもオレは笑うことが出来るだろう、と煉は思うのだった。

To be continued...







やぁ。
バザールチャプター1と、煉の正体について少し深く掘り下げてみた。
私と付き合いの長いリアル友人は知っているだろうが、そんな奴はこのブログを見ていない。
何がいいたいかと言うと、煉は私のイメージの権化としてずっと使い続けてきたキャラだから愛着がある。
かといって最強設定にはならないのだが。最強設定にしたらツマラン。
ただ汎用性が有るに越したことはない。

あと本作品におけるもう一つのこだわりがある。
煉と私のキャラ以外の皆さんとは交流を持たせない事。
ぶっ飛ぶのは私の創った連中だけでいい。
例外も一度だけあったが、あくまでMoEを土台としているのでそれは慎重に往きたい。
セルマと言う存在はその救済措置であり、私のお気に入りキャラd

さて。
いつも感じている事だが書けば書くほど劣化している気がしてならない。
マイナス思考の連鎖だね、いつものことだ。

次回は私なりの解釈でSPショップや課金概念と言うものを描いてみようと思う。
なぁに、これともう一つのネタをやりたかったために書いている話だ、構想は出来てる。
実行に移せる自信はない。
課題を中心にやりながらやっていこうと思う。

んじゃまた次回。
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Posted on 03:26 [edit]

category: MoE小説<現行作品>

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2009

03/19

Thu.

02:19

うつつ #- | URL | edit

No title

次から次へと気になることがいっぱい出てきますね~
毎回目が離せませんっ!!
SPショップや課金がどんな風に料理されるのか
次も楽しみです♪

 

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