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Welt wunder

MMORPG「マスターオブエピック」の2次創作&オリジナル小説置き場兼MoE日記。誰が得するかって俺得。

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2008

10/23

Thu.

不定期連続小説「MoE/AtW」 

この小説は……


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第15話「銅塊?鉄塊!?大殺界!」



バトルパート1



「さて……」

ブリュンヒルドはモルゲンステルンを構え、敵を見据える。

数は2、種別はロックゴーレム。

普段なら余裕で往なせる敵だが、少々心掛かりなことが。

「バフが切れたら、まずいわね」

最初にバフをかけてからそれなりに時間が経過している。闘っている最中に切れたりしたらなかなかに厄介だ。

おまけに武器を新調したばかりでまだ扱いに慣れきっていないのも心配だった。見た目にスマートなモルゲンステルンだが、トゲの付いた錘の部分は重く、柄の長さもあってか振り上げるのに苦労していた。

とまぁ、そんなことを考えている間にロックゴーレムが巨大な足音を立てながら迫る。

「やるっきゃない……か」

握る手にぐっと力を込め、一歩踏み出す。

「先手必勝!」

石の拳が飛んでくる前に、リーチの差を活かして攻撃。

鋼鉄の塊が、岩に罅を刻む。

「くっ」

岩が痛みを感知するわけがないので、気にするものかと言葉の代わりに返す拳が飛んでくる。

横っ飛びで回避に成功。

どうやらこの戦い、攻撃しては避けて、避けては攻撃して……の繰り返しになる予感がした。

モルゲンを振り回して距離をとり、消耗した体力を回復しようとしたときだった。

彼女に迫る、また別の影。

「!?」

半ば本能で前方へジャンプ。通路の真ん中、水が跳ねた。

「これは予想外ね……」

結果として間に挟まれる形になった。

まずは手負いの一体を倒して活路を開くべきか。

振り返らない、目標に集中。

「遅いっ!」

先ほどのようにリーチを活かしての攻撃。同じ箇所の罅が広がる。

追加攻撃は速さを追求するため、片手を柄の端に添え、押し出した。所謂スニークアタックだ。

普通に攻撃するより威力は劣るが確実にヒット。

「痛っ」

カウンターで殴られるが、まだいける。

「これでトドメよ――」

柄を持ち直して、高く振り上げる。

「砕けなさいっ!」

重力の力を借り、脆くなった箇所へモルゲンを全力で叩き込んだ。

ラッシュを受けた手負いのゴーレムは、胴元から折れて崩れた。

「次!」

振り返ろうとして、何故かその場に転んだ。

石の床へ身体を打ちつけた痛みを理不尽に思いつつ。何事かと視線を落とせば、ゴーレムの手のひら。

「しまtt」

鈍い音が身体の外からは勿論、中からも聞こえてきた気がした。

「――」

痛みの強さに声も出ない。

足を掴んでいたゴーレムはもう動いていない。とんだドジを踏んでしまった。

とりあえず、一旦回復に集中するために、距離をとる。

「いたたた」

鎧のパーツをつけていないところを直接殴られちゃ、そりゃ痛いに決まっていた。

後ろ走りしながら急いで触媒を取り出し、呪文を詠唱。

まずは傷を癒さねば――

「一体増えるなんて」

状況は至って最悪だった。

とりえあず傷は回復したが、息が上がったままだ。

どうする?

どうすればいい?

「……」

一瞬後ろをちらり、これ以上の後退は無理。退いた先に更に敵がいる可能性は無いとも言い切れないし、そもそも行き止まりだ。

そして、向き直ったときに、閃いた。

体力を回復させる間はないだろう、おそらく一発勝負。

「面白いじゃない」

緊張する場面の中で、ブリュンヒルドは微笑を浮かべていた。

しつこく放たれるナックルを掻い潜り、ある程度進むと反転。素早く後ろへ回り込んだ。

ゴーレム達の後方、少し進めば床はない。

それが彼女の閃いた策。

残る体力を振り絞って、全力でモルゲンを振り回した。

ゴーレムの巨体を巻き込み吹き飛ばす。

「水浴びでも、して来たらいいわ」

息が上がり若干上ずった声でそう呟く。体力は限界で、貯まらずその場に座り込んだ。

そこへ舞い込む凶報。

「力が足りなかった……かしら」

それともバフが切れて、力が鈍ったか。

2体の内片方は今頃大きな水溜りの中をもがいているはずだが。

進むスピードは格段に鈍っているものの、どうにか踏みとどまった一体が確実に石床を踏みしめ、少しずつブリュンヒルドの方へ進んでくる。

まぁ、少し頑張ってきた時間が無駄になるだけだろうと、彼女は腹を決めた。

とりあえず足止めも出来たことだし満足だ。

そこに。

野太いが優しげな声。

「諦めるには、早いと思いませんか?」

同時にゴーレムに何かがぶつかって弾けた。

何が起きたか解らぬまま、ゴーレムは鈍った足取りを尚前へと。

「手助けします」

ゴーレムと比べて負けるとも劣らぬ大きな拳が、ブリュンヒルドだけを見つめていた顔面に突き刺さっていた。

「……」



「ありがとう……」

横槍を入れると怒る冒険者も居るが、ピンチの時の手助けはありがたい。

だからブリュンヒルドは助けてくれた男にそう言った。

「いえいえ。――お一人ですか?」

「他の仲間が別の場所で戦ってるから行かなくちゃ」

今度は身体の傷、体力共に回復させて、最低限だがバフもかけなおす。

足手まといには、なりたくなかった。

「じゃあ僕も行きますよ。見捨てて狩をするにもバツが悪いので」

そんな申し出に、見知らぬ他人を巻き込んでいいものかと迷ったが、真摯な気持ちで言っているらしい。

体型に似合わず、優しそうな印象を与える瞳を見て、ブリュンヒルドは彼を頼ることにした。

「それじゃあお願いするわ、えーと」

「ゴットリープです」

「ブリュンヒルドよ」

そして二人は煉達が走っていった通路に続いていくのだった。



階段を駆け上がり、目に映ったのは赤銅色のゴーレムに応戦しているエリノアの姿。

彼女の戦う姿は見るのが初めてだが、こうして見ている限りとても落ち着いた戦い振りである。

よく言えば相手を良く見て動いていて、悪く言えば積極性に欠けた。

振り下ろされる拳を半身を覆い隠せるほどのタワーシールドで受け止め、返す刃でダメージを返す。

「援護する必要はなさそうですね」

ほっとしたようにゴットリープは呟く。

「あと4人よ。その内一人の予想が正しければブラッドゴーレムと交戦してるはず」

「よほど熟練した戦士や魔法使いなら3人でもブラッドゴーレムはやれると聞いた事がありますけど……」

「彼女は流れ人、私はギムナジウム普通科の生徒。残りもまぁ、似たようなものね」

アニェルやアレット、特に後者の実力は定かではないが少なくとも自分より強いであろう事は予測できた。

とまぁ、考えに耽っていると。

「そろそろ終わりですね」

ゴーレムの歩行速度が鈍っているのが目に見えてわかる。

エリノアもそれを理解しているのか、剣を構えて突っ込む。

反応するかのように繰り出されたパンチを横に受け流し、下から斬り上げた。

幾度も斬り付けられた腕はいとも簡単に落とされ、やはりバランスが崩れる。

「はぁぁぁっ!」

斬り上げから、もう一歩足を前に出して回転しつつ剣を斬り下ろし気味に振るう。

直撃した斬撃は、止めとして十分過ぎる程見事な一撃だった。

「ほんとに流れ人なんですか?」

「本人がそういうんだから信じるしかないでしょ?」

疑わしきを追求したところで、この場合何も特にならない。

仲間としては成長している証があるだけでとても喜ばしいことだ。

「お疲れ様」

労いの言葉をかけてから、呪文を詠唱する。傷を負った様子が無いため体力を回復させる呪文を選択した。

「ありがとう、って……ずっと見てたの?」

恥ずかしいなぁ、と俯きつつエリノアはそう呟いた。

「3分くらい前からね。良い戦いぶりだったわ」

「最後の一撃は熟練の刀剣使いでもなかなか出来ないですよ」

「煉の動きを見よう見真似でやってみたけど、通じてよかった」

本人は気がついていないが、見よう見まねにしては異様にトレース率が高い。

つまりこれが示すは、諸兄等ならば大体お察しだろう。

「さて、まだ援護するべきお仲間さんは居るんですよね?」

「居る事にはいるんだけど……」

実はブリュンヒルドが一番してたのはエリノアであった。

少なくとも、全員それなりの言葉や態度に見合った実力なのだ。

若干一名言葉の押しが強すぎるのもいるがそれは気にしないことにする。

「何方か知らないけど、協力してくれるならありがたいわ。まぁ、自己紹介は後でしましょう。皆が心配だもの」

「そうね」

頷きあって、奥の階段へ入る。

戦いは、佳境へ――



「あら、カッパーゴーレムの残骸。ってことは、PTがブラッドゴーレムでもやってるのかしら」

既に人の気配が無い場所に、飄々と現れた白衣の女性。

「あ、ガーネット。勿体無いからいただくわよ~」

ひょっとすると一番暢気で、且つ一番台風の目となるかもしれない人物は――

「……悲鳴が聞こえたらそれとなーく向かって援護っていうのがしっくり来るわねぇ」

そんなことを呟きつつ階段をゆっくりと降りていくのだった。



To be continued...

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category: MoE小説<現行作品>

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